シャンプーで使われている界面活性剤とは?
シャンプー選びは「界面活性剤」がひとつのポイント!
シャンプーの成分は、なんと90%以上が水と界面活性剤で構成されています。
界面活性剤は、洗浄効果がある成分のことです。
シャンプー剤に配合されている界面活性剤は大きく5つに分類することができます。
- 高級アルコール系界面活性剤
- アミノ酸系界面活性剤
- ベタイン系界面活性剤(両イオン性界面活性剤)
- ノニオン界面活性剤(非イオン性界面活性剤)
- 天然界面活性剤
界面活性剤の中には洗浄力の強いものと弱いものがありますが、
洗浄力の強い界面活性剤は、色々と問題があります。
例えば、
- 頭皮や髪への刺激が強い⇒薄毛、頭皮の荒れの原因になる
- 一緒に配合されている成分の効能をかき消してしまう
- 頭皮の脂を取り過ぎてしまうので、不足した脂を補うため皮脂の分泌が盛んになる⇒結果、表面は脂ぎっているのに頭皮は乾燥している状態に⇒薄毛、頭皮の荒れの原因になる
シャンプーは 水と界面活性剤でできているわけですから、
シャンプー選びでもっとも大切なのは「どんな界面活性剤が使われているか」といっても
過言ではありません。
では、以上に挙げた界面活性剤のうち、
「洗浄力の強い界面活性剤」「適度な洗浄力の界面活性剤」はどれなのでしょう?
まずは界面活性剤の種類について、解説していきます。
高級アルコール系界面活性剤
市販の安価なシャンプーには、非常に洗浄力の強い高級アルコール系界面活性剤が
配合されていることが多いです。
代表的なのが、
- ラウレス硫酸Na
- ラウリル硫酸Na
これらは、ヤシ油などに含まれるラウリン酸を原料にして作られた
界面活性剤で生成過程で硫酸が使われます。
硫酸は非常に強い酸-皮膚や髪(タンパク質)を変性させてしまう刺激の強い成分です。
また、洗浄力も強いため、頭皮の皮脂を過剰に除去してしまいます。
皮脂を過剰に除去してしまうと、頭皮は足りなくなった皮脂を補うために
更に皮脂を分泌するようになり、
その皮脂をまた除去して…という悪循環に陥ってしまうのですが、
これが薄毛や頭皮の荒れの原因にもなるのです。
女性の場合、更年期に薄毛の悩みを抱える方も多いと思うのですが、
薄毛が気になるなら ラウレス硫酸Naやラウリル硫酸Naが
配合されているシャンプーは避けるべきでしょう。
ちなみに、同じくラウリン酸を原料にして作られた、
- ラウレス-4カルボン酸Na
- ラウレス-4酢酸Na
この2つは硫酸ではなく、弱い酸であるカルボン酸や酢酸(お酢)を使って生成されたものなので、
比較的洗浄力もマイルドで刺激も弱い高級アルコール系界面活性剤です。
※参考「シャンプーを選ぶ時のキモは「界面活性剤」」