2016.11.05 |

シャンプーで使われている界面活性剤とは?

シャンプーで使われている界面活性剤とは?

シャンプー選びは「界面活性剤」がひとつのポイント!

シャンプーの成分は、なんと90%以上が水と界面活性剤で構成されています。

界面活性剤は、洗浄効果がある成分のことです。

シャンプー剤に配合されている界面活性剤は大きく5つに分類することができます。

  • 高級アルコール系界面活性剤
  • アミノ酸系界面活性剤
  • ベタイン系界面活性剤(両イオン性界面活性剤)
  • ノニオン界面活性剤(非イオン性界面活性剤)
  • 天然界面活性剤

界面活性剤の中には洗浄力の強いものと弱いものがありますが、

洗浄力の強い界面活性剤は、色々と問題があります。

例えば、

  • 頭皮や髪への刺激が強い⇒薄毛、頭皮の荒れの原因になる
  • 一緒に配合されている成分の効能をかき消してしまう
  • 頭皮の脂を取り過ぎてしまうので、不足した脂を補うため皮脂の分泌が盛んになる⇒結果、表面は脂ぎっているのに頭皮は乾燥している状態に⇒薄毛、頭皮の荒れの原因になる

 

シャンプーは 水と界面活性剤でできているわけですから、

シャンプー選びでもっとも大切なのは「どんな界面活性剤が使われているか」といっても

過言ではありません。

では、以上に挙げた界面活性剤のうち、

「洗浄力の強い界面活性剤」「適度な洗浄力の界面活性剤」はどれなのでしょう?

まずは界面活性剤の種類について、解説していきます。

高級アルコール系界面活性剤

市販の安価なシャンプーには、非常に洗浄力の強い高級アルコール系界面活性剤が

配合されていることが多いです。

代表的なのが、

  • ラウレス硫酸Na
  • ラウリル硫酸Na

これらは、ヤシ油などに含まれるラウリン酸を原料にして作られた

界面活性剤で生成過程で硫酸が使われます。

硫酸は非常に強い酸-皮膚や髪(タンパク質)を変性させてしまう刺激の強い成分です。

また、洗浄力も強いため、頭皮の皮脂を過剰に除去してしまいます。

皮脂を過剰に除去してしまうと、頭皮は足りなくなった皮脂を補うために

更に皮脂を分泌するようになり、

その皮脂をまた除去して…という悪循環に陥ってしまうのですが、

これが薄毛や頭皮の荒れの原因にもなるのです。

女性の場合、更年期に薄毛の悩みを抱える方も多いと思うのですが、

薄毛が気になるなら ラウレス硫酸Naやラウリル硫酸Naが

配合されているシャンプーは避けるべきでしょう。

ちなみに、同じくラウリン酸を原料にして作られた、

  • ラウレス-4カルボン酸Na
  • ラウレス-4酢酸Na

この2つは硫酸ではなく、弱い酸であるカルボン酸や酢酸(お酢)を使って生成されたものなので、

比較的洗浄力もマイルドで刺激も弱い高級アルコール系界面活性剤です。

※参考「シャンプーを選ぶ時のキモは「界面活性剤」」

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